ゲーム中全ての時間帯(ゲームの終盤また得点差に関係になく)において、一貫性を持ってクライテリア(判定基準)を適用する必要があり、アクション(起きた現象)のみで判定を行い、それが故意であるかどうかの意図はクライテリアを適用する上で考慮しません。
通常のバスケットボールのプレーの結果起きたファウルも一部UFのクライテリアに含まれるため、全てが悪質なファウルということではありません。
クライテリア1(C1)
ボールに対するプレーではなく、かつ、正当なバスケットボールのプレーとは認められないコンタクト
①オフボールのプレーヤーに対してや、コンタクトがあった体の部分(ポイントオブコンタクト)が単にボールから離れていただけではC1は適用されず、そのプレーが正当なバスケットボールのプレーであったかどうかを含めて判断する。
②相手の腕やその他の体を掴み続ける行為。
-正当なバスケットボールのプレーの結果、瞬間的に相手を掴むことはホールディングのパーソナルファウルを適用する。
③ユニフォームを掴んで引っ張る行為。
-正当なバスケットボールのプレーの結果、ユーフォームに手が引っかかったり、瞬間的に掴んだりすることはホールディングのパーソナルファウルを適用する。
④肘や脚を過度に使うコンタクトは、相手に対して重大な負傷を生じさせる可能性がある危険な行為であるためC1を適用する。
⑤ボールのチームコントロールに関わらずオフェンスまたはディフェンスに適用される。
クライテリア2(C2)
プレーヤーがボールや相手に正当にプレーしようと努力していたとしても、過度に激しいコンタクト(エクセシブハードコンタクト)
①正当なバスケットボールのプレーをした場合でも過度に激しいコンタクトに対してはC2を適用する。
②手・腕・肘脚などによる首から上に対しての過度に激しいコンタクトに対しては故意かどうかに関わらずC2を適用する。
③空中にいるプレーヤーに対しての過度に激しいコンタクト。
④笛が鳴った後や、ファウルの判定があったにも関わらず相手に続けて別の過度に激しいコンタクトを起こす。
⑤オフェンスのパンプ・フェイクなどで空中に飛んでしまった結果、いずれにせよファウルになると確信した後で必要以上に相手を掴んだり、腕を振り下ろしたり、激しく叩いたりすること。
⑥ボールのチームコントロールに関わらずオフェンスまたはディフェンスに適用される。
クライテリア3(C3)
オフェンスが進行する中で、その進行を妨げることを目的としたディフェンスによる必要のないコンタクト
①このクライテリアはオフェンスがショットの動作に入るまで適用される。
②ディフェンスをしようとする努力をせず、オフェンスがボールを進めることを止めることだけを目的とした不要なコンタクト。
③リーガルガーディングポジション(以下:LGP)から外れ、ボールに正当にプレーしていないコンタクト。
④LGPから正当にディフェンスをした結果のファウルはパーソナルファウルを適用する。
⑤C3が適用される場合であっても、オフェンスがすでにショットの動作に入っていた場合はパーソナルファウルを適用する。
⑥ボールのチームコントロールをしているオフェンスに対してディフェンスが起こしたコンタクトのみに適用される。
クライテリア4(C4)
相手チームのバスケットに向かって進行しているプレーヤーとそのバスケットの間に、進行しているプレーヤーの相手プレーヤーが全くいない状況で、進行しているプレーヤーの後ろあるいは横から起こす不当なコンタクト(クリアパス・シチュエーション)
①このクライテリアはオフェンスがショットの動作に入るまで適用される。
②通常のバスケットボールのプレーの結果起きたファウルであっても以下の条件に当てはまる場合はC4が適用される。
③相手チームのバスケットに向かって進行しており、進行しているプレーヤーとバスケットの間に相手プレーヤーが全くいない状況で、後ろまたは横からコンタクトが起き、以下のいずれかの状況に該当する場合はC4を適用する。-進行しているプレーヤーがボールをコントロールしている場合。
-パスミスやパスカットの直後など、ボールのチームコントロールがまだ変わっていない場合であっても、相手チームのバスケットに向かって進行しているプレーヤーがボールのコントロールを得ることができると審判によって判断された場合。
-相手チームのバスケットに向かって進行しているプレーヤーに対してパスが出され、ファウルがなければボールのコントロールを得ることができたと審判によって判断された場合。(オープンパス)
④C4が適用される場合であっても、オフェンスがすでにショットの動作に入っていた場合はパーソナルファウルを適用する。
⑤ボールのチームコントロールに関わらずオフェンスまたはディフェンスに適用される。
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