バスケットボールのことを少し深く考えてみると指導にもいい影響がある!

普段なにげにチームの指導を
してますが、

「バスケットボール」
という競技そのものをしっかり

見つめてみたら、

自身の指導にいい影響が

出たのでまとめてみました。

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●ゲームの定義

日本バスケットボール協会の競技規則の
第1条にゲームの定義が記されています。

第1条 ゲームの定義(Definitions)
それぞれのチームの目的は,相手チームのバスケットに得点すること,および相手チームがボールをコントロールすることや得点することを妨げることである.
ゲームの勝敗は,競技時間が終了した時点で得点の多いチームを勝ちとする.

この文章に、バスケットボールの大原則が
詰まっています。

ザックリいうと、

  • オフェンスでは得点を目指し、
  • ディフェンスでは失点しないようにしっかり守ながら
  • 相手チームより多く得点して勝利を目指そう!
    ということです。

私はこの定義をさらに、

バスケットボールは、
”プレーヤーズファースト”
である

とも解釈しています。

●バスケットボールは ”プレーヤーズ・ファースト”

我々はこの大原則をもとに
コーチが持つコーチングフィロソフィーや
技術・戦術のノウハウをいかにうまく指導して
プレーヤーが楽しくゲームをすることを
最優先に考えるべきであると思い
そう解釈しています。

では
『楽しくゲームをする』
ってどんなものでしょう?

みんなでワイワイしながら
にこやかにやっているゲームも
たしかにとても楽しいです。

しかし、
経験者ならご理解いただけると思いますが、
お互いの力をぶつけ合い、
真剣勝負を繰り返しながら
ゲーム終了のブザーが鳴った時の、
勝った時の嬉しさや負けた時の悔しさ
といった感情を味わった後、最後に感じる

「楽しかった!」

が競技スポーツ本来の楽しさだと
私は思います。

つまり、
プレーしているときの「楽しさ」ではなく、
プレー中はキツいかもしれないけど
ゲームが終わった後に感じる「楽しさ」が
『楽しくゲームをする』
ということです。

そのためにどのチームも、
ゲームに勝つためにたくさん練習して
いろんなプレーができるようなになったら
そのうちゲームに勝てるようになっていき
バスケットボールの楽しさを
味わうことができます

でもまた次にゲーム負けて悔しさを味わうと
バスケットボールの難しさを痛感し、
悔しさでさらに鍛錬を重ねていくと
また勝つことができる

といったことを繰り返しながら
選手たちには
バスケットボールの奥の深さを知り
バスケットボール本来の楽しさを
堪能してもらいたいです。

●バスケットボールの特徴

バスケットボールの特徴を客観的に見てみると
下記のような特徴があります。

  • ボールの大きさが球技の中で一番大きい(7号)
  • 他の競技より得点数が多い
  • 攻守の切り替えが連続的に行われる
  • 他の競技に比べてオフェンス側のファウル規則が多い
  • 一つ一つのプレーが初心者には難しい
  • オフェンス、ディフェンスともに集団で意図的に行動する能力が必要である
  • プレー中は、おおむね数種類のパターンを繰り返している
  • 経験や実力の差は勝敗にほぼ反映される
  • ルールが複雑で、改正が多い
  • 世界で一番競技人口の多いスポーツである(サッカーは競技をしている国や地域が一番多い)

●現在の状況、課題や問題点

私なりにバスケットボールの
現在の状況、課題や問題点を上げてみます。

プレー面で

  • インサイドプレーヤー(ポストプレー)の減少と質の低下
  • エースのアイソレーションしかしないオフェンス
  • 3ポイントシュートに頼りすぎるオフェンス
  • 最近は3Pラインのはるか後方から打つ「ディープ・スリー」なるものが主流となりつつある (← 悪くはないが、タイミングとか難しい…)
  • ゼロステップとトラベリングの違いが明確ではない
  • マンツーマンコミッショナーによるペナルティの基準が、カテゴリや地域でも差がある
  • オフェンス重視のチームスタイル → ゲームレベルの低下
  • リバウンド技術(意欲)の低下
  • 女子のツーハンドシュートが依然と多い

環境面で

  • カテゴリ間の連携不足
  • 中学や高校の部活を引退後、一旦プレーから完全に離れてしまう時期(夏から半年間)がある
  • 学校教育の一環である部活動と社会体育であるクラブチームの混在によるあらゆる問題
  • 数年後に部活動がなくなるともいわれている → その後どうなる?
  • 指導者、審判の不足(数、質ともに)
  • 普及活動不足

 

バスケットボールを
大きくとらえることで、

特徴・課題や問題点等も
考慮しながら指導するようになり、

自身の指導にも
大きく影響していることを
実感しました。

ご参考になれば幸いです。

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