私はバスケットボールという競技を、大きく3つの要素に分けて考えています。
体力
技術
戦術
人格形成やチーム運営といった部分は前提として、指導の時は、選手の体格・運動神経・性格や理解力など、状況に応じてこの3つのバランスを考慮しています。
最後に私なりの意見を述べておりますので、ぜひ最後までご覧ください。
バスケットボール指導における3つの要素
【体力】
基礎体力
- 脚力、スタミナ
- 筋力、スピード
- 柔軟性、敏捷性、調整力 etc…
トレーニング理論
3大原理
- 過負荷の原理
- 可逆性の原理
- 特異性の原理
5大原則
- 漸進性の原則
- 全面性の原則
- 意識性の原則
- 個別性の原則
- 反復性の原則
超回復
- 適切な休息
- オーバーロード
ストレッチング
- 柔軟性の向上
- ケガの予防
- 疲労を残さない
- リフレッシュ
- 筋肉と関節可動域
スポーツ傷害と救急処置
- テーピング知識
- ケガをした時の処置
- AED、脳震盪などの知識
その他の知識
- 熱中症、水分補給
- 食事と栄養
- 睡眠
- 手洗い&うがい
- メンタルトレーニング、ビジョントレーニング etc…
【技術】
フットワーク
- ラン系
- ストレッチ系
- ステップ系
- ストップ&ターン系
- キック系
- ジャンプ系 etc…
個人技術のファンダメンタル
スキルの向上(個人の基本ドリル)
オフェンシヴファンダメンタル
- ボールハンドリング
- シュート、ドリブル、パス(&キャッチ)
- ストップ、ターン
- ポストプレー
ディフェンシヴファンダメンタル
- サイドステップ、クロスステップ、ラン 等
- スタンス、ハンドワーク
- クローズアウト、スティック、シュートチェック
リバウンディング
- オフェンスリバウンド
- ディフェンスリバウンド
1on1とチームプレーの攻防
プレーの向上(対戦形式のドリル)
オフェンス
- ボールミート、トリプルスレット
- フェイク、ドライブ
- ドライブフィニッシュ etc…
- 速攻
- アウトナンバー
- UCLA、バックドア、ピック&ロール、アイソレーション etc…
ディフェンス
- 1線・2線・3線(ポジション、ビジョン、トーク等)
- ストロングサイド、ウィークサイド
- フロート&サッグ(寄りと下り)
- ヘルプ&リカバリー、ヘルプ&ローテーション、ヘルプ&ダブルチーム etc…
- バンプ、カバーダウン
- ポストマンディフェンス
- アウトナンバーやスクリーンの守り方 etc…
- シェルディフェンス
コンバージョン
- オフェンス ⇔ ディフェンス の切り替え
- 重要!!
【戦術】
パターンプレー、シチュエーションプレー
スクリメージやゲームでの攻防の確認(実戦の練習)
オフェンス
- セットオフェンスのエントリー
- エンドラインスローイン、ワンショットプレー etc…
ディフェンス
- オールコート・マンツーマン
- ハーフコート・マンツーマン
ゲームプラン
チームの準備
オフェンス
- モーションオフェンス or フリーランス
- ドライブ or パッシング
- オフェンスの約束事
- ワンショットプレー(フォーメーション)の用意はしているか
ディフェンス
- オールコート or ハーフコート
- マンツーマン or ゾーン
- スクリーン時の対応は?ダブルチームのタイミングは?
- チェンジングできるための用意はしているか
スカウティング
- エースはいるか?高身長選手はいるか?
- オフェンス、ディフェンスのタイプは?
- アウトサイドシュートは脅威か?etc…
ベンチワーク
- 適切な交代、タイムアウト、戦術選択
- 奮起させる声かけ、褒める声かけ
- インテグリティ etc…
ムッキーコーチの考え
私が指導している「ミニバスケットボール」では、特に『技術(スキルとプレー)』が優先して指導すべき要素だと思ってます。
この世代の選手はまだ心身ともに成長段階で、過度なトレーニングをしても筋肉がつきませんし、いろんな戦術をやってみても、基本ができていないからその戦術の神髄にはたどり着けないまま形だけになってしまうからです。
複雑なセットオフェンスやディフェンスシステムは、中学や高校のカテゴリで指導していただき、ミニバスケットボールでは、簡単なセットプレーやチームディフェンスの連携性を指導するくらいでとどめておくべきだと考えて指導してます。
それだけでも普通に試合に勝てます!
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