【最新】「2025 バスケットボール競技規則主な変更点」①

2025年度から適用されるルール変更についての説明です。

今回は、JBAから2つの資料が発行されています。

2025 バスケットボール競技規則
主な変更点 20240822

2025 バスケットボール競技規則
主な変更点_パート2_20250128

このページでは、

「2025 バスケットボール競技規則 主な変更点 20240822」
01 第4条 チーム
02 第9条 ゲーム、クォーター、オーバータイムの開始と終了
03 第12条 ジャンプボール、オルタネイティングポゼッション
04 第16条 得点:ゴールによる点数
05 第27条 近接してガードされたプレーヤー
06 第28条 8秒ルール
07 第31条 ゴールテンディング、インタフェアレンス
08 第44条 訂正できる誤り
09 別添資料B – スコアシート
までを説明します。

残りの
10 別添資料F – インスタントリプレーシステム(IRS)①
11 別添資料F – インスタントリプレーシステム(IRS)②
12 別添資料F – インスタントリプレーシステム(IRS)③
13 別添資料F – インスタントリプレーシステム(IRS)④

と、
「2025 バスケットボール競技規則 主な変更点_パート2_20250128」

については別のページで説明します。

 

今回のルール変更の国内適⽤については下記のとおりです。

  1. 国内トップリーグ(B1,2,3/Wリーグ)においては、2024-25シーズンより適⽤
  2. 天皇杯・皇后杯においては、第2ラウンドより適⽤
    ※ただし、コンプレッションウェアに関する変更のみ第1ラウンドより適⽤
  3. その他国内競技⼤会においては、2025年4⽉1⽇より適⽤
  1. FIBA⼤会においては、2024年7⽉25⽇より適⽤

 

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第4条 チーム

変更のポイント

  • ユニフォームの規定についてTシャツの着⽤に関する⼀部⽂⾔が削除されています。
  • この変更により、ユニフォームの下にコンプレッションウェアを着⽤することとの整合性を図る形となっていることがポイントです。

2025 バスケットボール競技規則(変更後)

4-3-1
全てのチームメンバーのユニフォームの規定は、次のとおりとする:

  • シャツは、パンツと同様に前後同じ主となる⾊でデザインされたもの。
  • シャツに袖がある場合は肘より上まででなければならない。
  • ⻑袖は認められない。
  • 全てのプレーヤーは、コート内ではシャツをパンツの中に⼊れなければならない。
  • 「オールインワン」は認められている。

【補⾜】
国内⼤会では、⼥⼦についてはシャツをパンツの外に出すようにデザインされたものを使⽤してもよい。

  • シャツの下にT シャツを着ることは、いかなるスタイルであっても認められない。
  • パンツは、シャツと同様に前後同じ主となる⾊でデザインされたもの。
  • パンツの裾は膝より上まででなければならない。
  • ソックスは、全てのチームメンバーが同じ主となる⾊でデザインされたもの。
  • ソックスは⾒える状態でなければならない。

【補⾜】
国内⼤会においては⼤会主催者の考えにより変更することができる。

 

第9条 ゲーム、クォーター、オーバータイムの開始と終了

変更のポイント

  • 第1クォーターを開始するジャンプボールで、ボールがクルーチーフの⼿を離れる前後でジャンパーによるファウルが起きたときの記録と再開の⽅法について例と解説が追加されました。
  • ボールがクルーチーフの⼿を離れる前にファウルが起きた場合、ゲームはジャンプボールから再開され、⼿を離れた後でファウルが起きた場合、ゲームはフロントコートのセンターラインに最も近いアウトオブバウンズからファウルをされたチームのスローインで再開され、ショットクロックは14秒となります。
  • ファウルをしたジャンパーがファウルをしたときに位置していた場所から、ゲームを再開するスローインはファウルをされたチームのフロントコートで与えられることがポイントです。

2025 バスケットボール競技規則 インタープリテーション(変更後)

9-7
例:
ゲームを開始するジャンプボールのトスで、ボールがクルーチーフの⼿を

  1. 離れる前に
  2. 離れた後で

ジャンパーのB1がA1にパーソナルファウルをした。

解説:

  1. 第1クォーターはまだ始められていない。
    したがって、これはゲームの開始前のプレーのインターバル中に起きているファウルである。
    ゲームはジャンプボールで開始される。
  2. 第1クォーターは始められている。
    したがって、これは第1クォーターの最中でのファウルである。
    ゲームはフロントコートのセンターラインに最も近いアウトオブバウンズからチームAのスローインで再開され、ショットクロックは14秒となる。

どちらの場合においても、ファウルはスコアシートに記録され、チームBの第1クォーターのチームファウルに数えられる。

 

第12条 ジャンプボール、オルタネイティングポゼッション

変更のポイント

昨年度の変更点でゲームの再開⽅法が複雑になっていた箇所の再変更です。

ショットのボールが空中にある間にショットクロックのブザーが鳴り、その後ボールが

  1. バスケットに⼊った
  2. リングに弾んだがバスケットには⼊らなかった
  3. リングに触れなかった

というそれぞれの状況のあと、ヘルドボールやテクニカルファウルが宣せられた場⾯でのゲームの再開⽅法について改めて⽰されています。

ヘルドボールやどちらのチームにもボールのコントロールがない状態でテクニカルファウルが宣せられたとき、ショットクロックバイオレーションが成⽴している場合には、オルタネイティングポゼッションアローの⽰す⽅向に関係なく、ゲームは相⼿チームのスローインから再開されることがポイントです。

2025 バスケットボール競技規則 インタープリテーション(変更後)

12-27
例:
A1のショットのボールが空中にある間にショットクロックのブザーが鳴った。
その後ボールは

  1. バスケットに⼊った。
  2. リングに弾んだが、バスケットには⼊らなかった。
  3. リングに触れなかった。

(b)と(c)では直後にヘルドボールが宣せられた。

解説:

  • (a)では、ショットクロックバイオレーションは起きていない。A1の得点は認められる。
    ゲームはエンドラインの外側からチームBのスローインで再開される
  • (b)では、オルタネイティングポゼッションアローがチームAを⽰していた場合、ゲームはヘルドボールが起きた場所に最も近いアウトオブバウンズからチームAのスローインで再開される。
    ショットクロックは14秒となる。
    オルタネイティングポゼッションアローがチームBを⽰していた場合、ゲームはヘルドボールが起きた場所に最も近いアウトオブバウンズからチームBのスローインで再開される。
    ショットクロックは24秒となる。
  • (c)では、ショットクロックバイオレーションとなる。
    オルタネイティングポゼッションアローの⽰す⽅向は関係ない。
    ゲームはヘルドボールが起きた場所に最も近いアウトオブバウンズからチームBのスローインで再開される。
    ショットクロックは24秒となる。

12-28
例:
A1のショットのボールが空中にある間にショットクロックのブザーが鳴った。
ボールは

  1. バスケットに⼊った。
  2. リングに弾んだが、バスケットには⼊らなかった。
  3. リングに触れなかった。

その直後にA2もしくはB2がテクニカルファウルを宣せられた。

解説:
全ての場合において、誰もリバウンドの位置に着かずに、1本のフリースローがチームAのいずれかのプレーヤー(B2のテクニカルファウルの場合)もしくはチームBのいずれかのプレーヤー(A2のテクニカルファウルの場合)に与えられる。

  • (a)では、ショットクロックバイオレーションは起きていない。
    A1の得点は認められる。
    ゲームはエンドラインの外側からチームBのスローインで再開される。
  • (b)では、オルタネイティングポゼッションアローがチームAを⽰していた場合、ゲームはテクニカルファウルが宣せられたときにボールがあった場所に最も近いアウトオブバウンズからチームAのスローインで再開される。
    ショットクロックは14秒となる。
    オルタネイティングポゼッションアローがチームBを⽰していた場合、ゲームはテクニカルファウルが宣せられたときにボールがあった場所に最も近いアウトオブバウンズからチームBのスローインで再開される。
    ショットクロックは24秒となる。
  • (c)では、ショットクロックバイオレーションとなる。
    オルタネイティングポゼッションアローの⽰す⽅向は関係ない。
    ゲームはテクニカルファウルが宣せられたときにボールがあった場所に最も近いアウトオブバウンズからチームBのスローインで再開される。
    ショットクロックは24秒となる。

 

第16条 得点︓ゴールによる点数

変更のポイント

  • スローインのボールがコート上のプレーヤーに触れられたあと、バスケットに⼊った場合に認められる得点について、例と解説が追加されました。
  • スローインのボールがそもそもコート上のプレーヤーに触れられずに直接バスケットに⼊った場合には得点は認められませんが、コート上でプレーヤーに触れられてからバスケットに⼊ったとき、そのスローインのボールがスリーポイントエリアの外側から放たれていたとしても認められる得点は2点であることがポイントです。

2025 バスケットボール競技規則 インタープリテーション(変更後)

16-10
例:
スローインをするA1がフロントコートでボールをパスした。
その後ボールはチームAのフロントコートでスリーポイントエリアにいるいずれかのプレーヤーに正当に触れられ、バスケットに⼊った。

解説:

  • ボールはスローインから放たれているため、2点が認められる。
  • プレーヤーがボールに触れたことは正当である。
  • 3点が認められるのはショットもしくはパスのボールがコート上でスリーポイントラインの外側から放たれたときのみである。

 

第27条 近接してガードされたプレーヤー

変更のポイント

  • 近接してガードされたプレーヤーについて、ボールをファンブルした場合の例と解説が追加されました。
  • これまでと変わらず、近接してガードされたプレーヤーは5秒以内にパス、ショットあるいはドリブルをしなければならず、ファンブルはこのいずれにもあたりませんので5秒ルールのバイオレーションとなることがポイントです。

2025 バスケットボール競技規則 インタープリテーション(変更後)

27-1
条⽂:
近接してガードされているプレーヤーは、5秒以内にパス、ショットあるいはドリブルをしなければならない。

27-2
例:
A1はB1に近接して4秒間ガードされた。
その後A1はボールをファンブルし、再びキャッチした。

解説:

  • A1は5秒以内にパス、ショットあるいはドリブルをしていないため、5秒のバイオレーションとなる。
  • ドリブルの始まりや終わりにボールをファンブルすることはドリブルではない。

 

第28条 8秒ルール

変更のポイント

  • 8秒ルールについて、ショットのボールが空中にある間に8秒が経過した場合の例と解説が追加されました。
  • ボールをコントロールしているチームは8秒以内にボールをフロントコートに進めなければなりませんが、チームコントロールはショットのボールがプレーヤーの⼿を離れたときに終わるため、8秒以内にバックコートからショットのボールが放たれた場合はその時点で8秒の制限は終了することがポイントです。

2025 バスケットボール競技規則 インタープリテーション(変更後)

28-13
条⽂:
チームコントロールはショットのボールがプレーヤーの⼿を離れたときに終わる。

28-14
例:
8秒が経過する直前にバックコートからのショットのボールがA1の⼿を離れた。
ボールはバスケットに⼊った。

解説:

  • チームAの正当なプレーである。
  • ボールのコントロールはショットのボールがA1の⼿を離れたときに終わる。
  • A1に3点が認められる。

 

第31条 ゴールテンディング、インタフェアレンス

変更のポイント

  • 審判の笛が鳴った後で得点が認められるかどうかについて例と解説が追加されました。
  • ショットのボールが空中にある間にファウルが起き、笛が鳴った後でプレーヤーが正当にボールに触れたとき、その時点でボールはデッドとなることから、その後でボールがバスケットに⼊ったとしても得点は認められないことがポイントです。
  • (ボールがリングに触れたあと、バスケットに⼊る可能性が残っているときは、どのプレーヤーもボールに触れてはならない制限(競技規則31-2-5)は引き続き適⽤されます。)

2025 バスケットボール競技規則 インタープリテーション(変更後)

31-16
例:
A1のショットのボールが空中にあるときにB1がA1にファウルをした。
その後、ボールが上昇している間にB2が正当に触れ、ボールはバスケットに⼊った。

解説:

  • 得点は認められない。
  • 審判が笛を吹いたあと、B2がボールに触れたことでボールは速やかにデッドとなる。

 

第44条 訂正のできる誤り

変更のポイント

  • 誤ったシューターがフリースローを⾏った場合の例と解説が追加されました。
  • 誤ったプレーヤーによってフリースローが⾏われた場合、⾏われたフリースローとともに、もし罰則の⼀部としてボールのポゼッション(スローイン)があればそのポゼッションも取り消されることがポイントです。

2025 バスケットボール競技規則 インタープリテーション(変更後)

44-8
例:
B1はショットの動作(アクトオブシューティング)中のA1にアンスポーツマンライクファウルをした。
ボールはバスケットに⼊った。
そのとき、チームBのヘッドコーチはテクニカルファウルを宣せられた。
A2は2本のフリースローを与えられ、両⽅とも成功させた。
審判はA2の最後のフリースローの直後に誤りに気がついた。

解説:

  • A1の得点は認められる。
  • テクニカルファウルの罰則であるA2の最初のフリースローでの得点は認められる。
  • 2本⽬のフリースローは誤ったシューターであるA2によって⾏われている。
  • したがって、B1のアンスポーツマンライクファウルの罰則(フリースロー1本とチームAのスローインラインからのスローイン)は全て取り消される。
  • ゲームはフリースローラインの延⻑線上からチームBのスローインで再開される。

 

別添資料B – スコアシート

変更のポイント

  • プレーヤー兼ヘッドコーチがプレーヤーとしてもしくはヘッドコーチとしてファウルを宣せられた場合のスコアシートへの記録⽅法が追加されました。
  • ヘッドコーチとしてテクニカルファウルを宣せられた場合は、プレーヤーのファウル欄、ヘッドコーチのファウル欄にそれぞれ「B1」を記録されることがポイントです。
  • (プレーヤーとして宣せられたテクニカルファウルはプレーヤーのファウル欄に「T1」と記録され、ヘッドコーチのファウル欄には追加の記録はありません。)

2025 バスケットボール競技規則 インタープリテーション(変更後)

B-3
プレーヤー兼ヘッドコーチにそれぞれプレーヤーとして、ヘッドコーチとして記録されるファウルの例

  1. プレーヤー兼ヘッドコーチがプレーヤーとして4個のファウル、ヘッドコーチとして1個のテクニカルファウルを宣せられた場合

    プレーヤー兼ヘッドコーチは「5個のファウルを宣せられたプレーヤー」となる
  2. プレーヤー兼ヘッドコーチがプレーヤーとして1個のテクニカルファウル、ヘッドコーチとして1個のテクニカルファウルを宣せられた場合

    プレーヤー兼ヘッドコーチは失格・退場となる

 


以降の
10 別添資料F – インスタントリプレーシステム(IRS)①
11 別添資料F – インスタントリプレーシステム(IRS)②
12 別添資料F – インスタントリプレーシステム(IRS)③
13 別添資料F – インスタントリプレーシステム(IRS)④
については別のページで説明します。

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