第29条ショットクロック (Shot clock)
29-1ルール
29-1-1
以下の状況において:
- コート上でプレーヤーがライブのボールをコントロールするとき。
- スローインのときは、コート上のプレーヤーがスローインされたボールに正当に触れ、スローインしたチームのプレーヤーがそのボールをコントロールしたとき。
そのチームは24秒以内にショットをしなくてはならない。
24秒以内にショットをしたとみなされるためには、以下の2つのことが満たされなければならない:
- ショットクロックのブザーが鳴る前に、ボールがプレーヤーの手から離れていること。
- ボールがそのプレーヤーの手から離れたあと、リングに触れるかバスケットに入ること。
29-1-2
ショットクロックの終了間際にショットがなされ、そのボールが空中にある間にショットクロックのブザーが鳴った場合:
- ボールがバスケットに入った場合、バイオレーションにはならない。ブザーはなかったものとし、得点は認められる。
- ボールがリングに触れるがバスケットに入らなかった場合、バイオレーションにはならない。ブザーはなかったものとし、ゲームは続行される。
- ボールがリングに当たらなかった場合、バイオレーションになる。しかし相手チームが速やかかつ明らかにボールをコントロールした場合、ブザーはなかったものとし、ゲームは続行される。
バックボードの外枠上部が黄色く点灯するように備えられている場合は、ショットクロックのブザーよりもその点灯を優先する。
ゴールテンディングとインタフェアレンスに関する規定は全て適用される。
【補足】ショットクロックのブザーが鳴った後でも全て適用される。
29-2手順
29-2-1
ジャンプボールや、第1クォーター以外のクォーターやオーバータイムを始めるときにセンターラインから行うスローインのあと、プレーヤーがコート上でライブのボールのコントロールを得た場合、ボールを得た場所がフロントコートかバックコートかにかかわらず、ショットクロックは24秒から動かし始められる。
29-2-2
審判が次の理由でゲームを止めたときは、ショットクロックをリセットする:
- ボールをコントロールしていないチームのファウルあるいはバイオレーションの場合(ボールがアウトオブバウンズになる場合は除く)。
- ボールをコントロールしていないチームに原因がありゲームを止めた場合。
- どちらのチームにも関係のない正当な理由でゲームを止めた場合。
これらの場合、ボールのポゼッションはボールをその前にコントロールしていたチームに与えられる。
そのチームのスローインが以下の場所で行われる場合:
- バックコートの場合、ショットクロックは24秒にリセットされる。
- フロントコートの場合、ショットクロックは以下のとおりリセットされる:
- ゲームが止められたときにショットクロックが14秒以上であった場合、ショットクロックはリセットされず、止められたときに残っていた秒数から継続される。
- ゲームが止められたときにショットクロックが13秒以下であった場合、ショットクロックは14秒にリセットされる。
ただし、ゲームがどちらのチームにも関係のない理由で審判によって止められたとき、ショットクロックをリセットすることが相手チームに不利な状況をつくってしまうと審判が判断した場合は、ショットクロックは止められた時点の秒数から継続される。
29-2-3
審判が、ボールをコントロールしているチームのファウルやバイオレーション(ボールがアウトオブバウンズになった場合も含む)でゲームを止め、スローインが相手チームに与えられる度に、ショットクロックはリセットされる。
オルタネイティングポゼッションにより新たなオフェンスにスローインのボールが与えられる場合も、ショットクロックはリセットされる。
そのチームのスローインが以下の場所で行われる場合:
- バックコートの場合、ショットクロックは24秒にリセットされる。
- フロントコートの場合、ショットクロックは14秒にリセットされる。
29-2-4
ボールをコントロールしているチームにテクニカルファウルが宣せられたとき、ゲームはテクニカルファウルが宣せられたときにボールがあった場所に最も近いアウトオブバウンズからスローインで再開される。ショットクロックはリセットされることなく、継続される。
29-2-5
第4クォーター、オーバータイムでゲームクロックが2:00あるいはそれ以下を表示しているとき、バックコートからスローインを与えられることになっているチームに認められたタイムアウトの後で、そのチームのコーチは、フロントコートのスローインラインからのスローインでゲームを再開するか、バックコートのゲームが止められた場所に最も近いアウトオブバウンズからのスローインでゲームを再開するかを選択することができる。
タイムアウトのあと、スローインは以下のとおり行われる:
ボールがアウトオブバウンズになった結果、そのチームのスローインが:
- バックコートの場合、ショットクロックは継続される。
- フロントコートの場合、ショットクロックが13秒以下の場合は継続される。ショットクロックが14秒以上の場合は14秒にリセットされる。
ファウルやバイオレーション(ボールがアウトオブバウンズになった場合は含まない)の結果、そのチームのスローインが:
- バックコートの場合、ショットクロックは24秒にリセットされる。
- フロントコートの場合、ショットクロックは14秒にリセットされる。
ボールを新たにコントロールしたチームがタイムアウトを取り、そのチームのスローインが:
- バックコートの場合、ショットクロックは24秒にリセットされる。
- フロントコートの場合、ショットクロックは14秒にリセットされる。
29-2-6
アンスポーツマンライクファウルあるいはディスクォリファイングファウルに含まれる罰則で、スローインがフロントコートのスローインラインから行われるとき、ショットクロックは14秒にリセットされる。
29-2-7
ボールが相手チームのバスケットのリングに触れたとき、ショットクロックは以下のとおりにリセットされる:
- 相手チームがボ―ルをコントロールした場合は、24秒。
- ボールがリングに触れる前にボールをコントロールしていたチームと同じチームがボールをコントロールした場合は、14秒。
29-2-8
一方のチームがボールをコントロールしているとき、あるいはどちらのチームもボールのコントロールを得ていないときに、ショットクロックのブザーが誤って鳴った場合、ブザーはなかったものとし、ゲームは続行される。
ただし、ボールをコントロールしていたチームが不利な状況になると審判が判断した場合、ゲームを止め、ショットクロックを訂正し、ボールのポゼッションはそのチームに与えられる。
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