【伝え方・話し方】選手たちの前で話しをするとき ~ コーチのプレゼンテーション ~

こんにちは、ムッキーです。

コーチって、
練習中や試合中にプレーの説明したり
ゲキを飛ばしたり、
その日の最後に訓示や連絡事項を伝えたりと、
常に何かを話したり伝え続けていますよね。

その際皆さんは、
伝えたいことを
キチンと選手たちに伝えられていますか?

または伝えたいことは
選手たちはキチンと理解していますか?

ということで今回のテーマは、
話し方や伝え方を中心とした
「コーチのプレゼンテーション」
についてです。

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プレゼンテーションの重要性

どんなに良い話や、
どんなにすばらしい指導理論で説明しても、
話し方が下手では、選手たちに上手く伝わらず、
練習の生産性が上がらないどころか、
大事な連絡事項がうまく伝わらなかったことで、
活動にも支障をきたすこともあるかもしれません。

最近は、
コーチの「インテグリティ」も重要視されていて、
選手たちへの話し言葉についても、
コーチは気を使わなければなりません。

こうやってあらためて
「話し方・伝え方」
について考えてみると、
みんなの前で話すことの難しさや重要さを
感じることができます。

そうなのです。

プレゼンテーション能力も、
立派なコーチの資質なのです。

プレゼンテーションとは

簡単に言えば、
「大勢の前で話しをすること」
です。

ひと昔は
「スピーチ」
といっていましたが最近では
「プレゼンテーション」
とか
「プレゼン」
と言うのが主流となっていますね。

一般的には、
「会話」や「会議、打ち合わせ」みたいに
交互に発言するのではなく、
話し手が一方的に発言することが多いです。

プレゼンとなると、当然
「話し手」と「聞き手」
に分かれます。

そして、
「話し手」と「聞き手」の間には、
どんなに親しい間柄でも、
ある程度の距離感や緊張感があります。

このように
「プレゼンテーション」
というのは、
日常ではあまりない状況なので、
誰でも慣れていないのは当然ですね。

プレゼンのコツ

イイ声で話そう!

まずは、プレゼンの上手い下手ということより、

みんなが聞き取りやすい声

で話しましょう。

話し手の心持ちは聞き手に伝わるものです。

本当に伝えたいことは
熱意を持って伝えましょう!

そのためには、

少しアゴを上げ、
少し胸を張り、
少しお腹に力を入れましょう

少しでいいんです。

するとハッキリと大きな声が出ます。

そして、

イイ声が出ているか、
自分で感じながら話しを
していきましょう

不思議なことに声がイイと、
話しをしているうちに、
気分も乗ってきて調子がよくなっていきますよ!

聞き手本位で話しを進めること!

皆さん、
自分を基準に
話を進めていませんか?

聞き手の理解度で、
話す内容、口調、用語や英語などを
考慮しないといけません。

特に専門用語は、
使用するときは注意が必要です。

でも
話しを進めるうえで
専門用語が便利な場合もあるでしょう。
そんな時は、
聞き手に確認し、
言葉の意味をわかりやすく
教えるといいでしょう。

また、
お互いの立場もしっかりと
理解しておかないといけません。

特にミニバスや部活のコーチとして
話しをする際は、
師弟関係だけではく、
大人と子供、インテグリティといった
「パワーバランス」
も念頭においておかないといけません。

威圧的な話し方では、
みんな嘘でも「ハイッ」と言うでしょう…

また、
公序良俗や一般常識なども
考慮しないといけません。

場の空気や状況を読めなかったり、
聞き手が引いてしまうような話し方では、
せっかくの話しの内容が入ってこないものです。

自分本位ではなく、
聞き手本位で話を進めると、
聞き手はわかりやすいです。

結論を最初に言う

まずは
伝えたいことを最初に言って話を進めていくと、
聞き手は理解を深めることができます。

基本的には、

① 結論(一番言いたいこと)② 理由③ 具体的な例えやメリット・デメリット④ 結論(ダメ押し!)

の順番で話をすると
聞き手は理解しやすいです。

例えば…

① 結論
  • 低い姿勢でプレーしよう!
② 理由
  • フェイントで簡単に抜かれてしまうのは、重心が高くてフラフラしやすいからなんだ。
③ 具体的な例えやメリット・デメリット
  • 鉛筆とマジックペンを見比べてみて。
  • 細長い鉛筆は立てると弱い風でも簡単に倒れるけど、マジックペンは下の方がどっしりとしているのでちょっと押したぐらいでは倒れないよね。
  • 重心が低いとフェイントに対しても踏ん張って対応できるようになる!
  • また姿勢が低いと、相手へのプレッシャーも掛けることができるよ!
④ 結論
  • だからフェイントにしっかり対応するためにも、低い姿勢でプレーしないといけないんだ!

といった具合いです。

ただ注意する点として、
各項目は2つ、多くて3つまでです。
それ以上説明すると、
聞き手は覚えてくれません。
話しの印象もクドいと感じられ
内容が入ってこなくなります。

説明する項目がたくさんある場合は、
簡単な資料にまとめましょう。

結論を言わず、
あいさつ、説明や理由が多いと、
「結局、何が言いたいの!?」
となってしまいます。

昔から言われる
「起承転結」
だと結論が最後になり、
たどり着くまでに、
聞き手に余計な不安や期待を
持たせることになります。

物語やエッセイならいいのですが、
プレゼンテーションでは
「起承転結」
はあまり効果的ではありません。

まずは、
徹底したいことをズバッと言って、
その理由を例えを交えてながら説明し、
最後にまた徹底したいことをズバッと言うと、
仮に説明の部分は頭に入っていなくても、
徹底したいことだけは印象として残るはずです。

こうやって伝えたいことの構成を決めておくと、
シンプルに相手に伝えることができ、
話す側も混乱しなくて済みます。

どうやったら話し方が上手くなるのか

上手いプレゼンをみて研究する

上手い人のプレゼンをみて参考にしましょう。

身近な人はもちろん、
テレビやネットで見る著名な司会者など、
研究材料はたくさんあるはずです。

私はよく、
お笑い芸人さんの司会やフリートークを
参考にしていました(^^;)
なんといってもお笑い芸人さんは
「話術のプロ」
ですからね!

その際、

  • 話し口調
  • 話すスピード
  • 間の取り方
  • 姿勢やジェスチャー
  • 話の構成
  • ジョークのセンス

などを注意してみてみると参考になります。

多少マネしても全然大丈夫です。
いっそのこと、
思い切ってその人になりきってみるのも
いいかもしれませんね!

絶対上手くなります!

ひたすら場数を踏むしかない

あとは研究したことを
たくさん実践してみることです。

最初から話し方が上手い人なんていません。

上手い人を参考に実際にプレゼンしてみて、
反省し、
また実践…
の繰り返しで、
たいていの人はプレゼンが上手くなります!

少し高度なテクニック

話しの理解ができたどうかの確認は「わからない人」を確認する

話しの後、賛同や理解を得たいときは、

「みんなわかった?」

と聞くよりも

「誰かわからなかった人?」

と聞く方が、さらに理解が深まります。

というのも、
ミニバスや部活では、
立場上「上」にいるコーチから、一方的に

「みんなわかった?」

というと、
話しがわからなかった選手でも、
周りに合わせてつい、

「ハイ」

って言ってしまうことがありがちだからです。

それでそのあと、
その選手がミスしたときに、

「さっき説明しただろ!わかっているのか?」

と問いただすと、
実は理解していなかったってことが
よくあるはずです。

そしてコーチは、
ミスしたことにもイライラするし、

「わからないならなぜ説明した時に
わからないって言わないんだ!」

って怒鳴ってみたり…

これではあまり生産的な練習とは
言えないと思います。

まさに聞き手側に立っていないから
起きた事例ともいえるでしょう。

解決策として、
先ほど説明したとおり、
「わかった?」
と念を押すよりも

わからない人?

と確認してみることです。

そこで大事なのは、

「コーチに『わからない』といっても大丈夫!」

といった空気を作り出すこと。

選手が勇気をもって

「わかりません」

と手を挙げても、

「私の説明の仕方が悪いとでもいうのか?」

といったオーラを出していては、
選手は誰も手を挙げないでしょう。

また、
わからないことをわからないと、
しっかり主張することは、
選手の自己主張性を養うこともできます。

もう一回説明するときも、
面倒くさがらずに、
どの点がわからなかったのかを聞いて、
丁寧に説明しましょう。

すると、
その選手は理解してくれるし、
周りの選手たちも復習することができるので、

「一石二鳥!」

と考えましょう!

そしてその後は、

「さっきの説明の仕方の何が悪かったのかな?」

と素直に反省しましょう。

最後に

いかがだったでしょうか?

コーチにとっての
プレゼンテーションの重要さが
伝わったでしょうか?

皆さんの言葉を、
選手たちは待っています。

今回の記事を参考にしてみて、
伝えたいことを
しっかりと伝えてあげてください。

最後までありがとうございました。

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