(1)基本的な考え⽅
- FIBAルール改正により2017年からトラベリングのルールが⼀部変更され、【0歩⽬の適⽤】が認められることとなった。
- 動きながら⾜がフロアについた状態で、ボールをコントロールした場合のステップの数え⽅が下記図のように変更された。
- 【0歩⽬の適⽤】に関わらず本来トラベリングを適⽤すべきプレーに対して的確に判定がされていないケースが起きている。
- 明らかなトラベリングに関してはルール通りにバイオレーションを宣する必要がある。
(2)0歩⽬を適⽤しないケース
- ⽌まった状態でボールをコントロールした場合。
- 明らかに空中でボールをコントロールし、最初にフロアについた⾜がピボットフットとして確⽴された場合。
- 0歩⽬を適⽤しないケースでは次のプレーに対しては的確にトラベリングのバイオレーションを宣する。
- ピボットフット(軸⾜)が確⽴されたあと、明らかにピボットフットを踏みかえること。(軸⾜の踏みかえ)
- 明らかにピボットフットがずれること。(軸⾜のずれ)
- ドリブルを始めるとき、明らかにピボットフットがフロアから離れたあと、ボールをリリースすること。(突き出しの遅れ)
(3)0歩⽬を適⽤するケース
- 動きながら、⾜がフロアについた状態で、ボールをコントロールした場合。
- 「動きながら」とは、ボールをコントロールする前に、明らか な位置の移動がありながら動いている⼀連の動作をいう。
- フロアについている⾜は0歩⽬とし、1歩⽬がピボットフット、2歩⽬がフリーフットとなる。
- ドリブルが終わるときも、動きながらであれば0歩⽬が適⽤される。
- 0歩⽬を適⽤したケースであっても、次のプレーに対しては的確にトラベリングのバイオレーションを宣する。
- ドリブルを始めるときに、2歩⽬の⾜をフロアにつけたあと、ボールをリリースすること。
- 連続して同じ⾜(右→右、左→左、両⾜→両⾜)を使うこと。
(4)その他のケース
- プレーヤーがボールを持ったままフロアに倒れたり、滑ったり、あるいは横たわったり座ったりしているプレーヤーがボールを持つことはバイオレーションではないが、そのあとディフェンスを避けるために転がったり、⽴ち上がることはトラベリングである。
- ボールを持って⽌まっているプレーヤーのピボットフットが決まったあとに、さらに明らかにジャンプしどちらかの⾜がフロアについてからショットまたはパスをすることはトラベリングである。
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