最近定着しつつある、3×3(スリー・エックス・スリー)のルールを説明します。
「3×3」は5人制とはまた違う面白さがあります。
3×3のゲームは、流れるようなゲーム展開や攻守の切り替えの速さが特徴的で、個人の技能や攻防の駆け引きなどが魅力的な競技です。
このルールを理解したうえで3×3のゲームを観戦すると、より一層3×3の醍醐味を味わえます。
【コートの広さ】
- 横15m、縦11m。
【ボールの大きさ】
- サイズは6号球と同じで、重さは7号球と同じ。
- 男女兼用。
【チームの構成】
- チーム構成は4人以内。
- 出場選手が3人で、交代要員が1人。
【試合時間】
- 試合は10分間の1ピリオドで行われる。
- ただし、どちらかのチームが先に21点以上得点すれば、その時点でノックアウト(試合終了)となる。
【チェックボール】
- チェックボールとは、プレーを始める方法のことをいう。
- ゲーム開始時やバイオレーションやファウルが起きたときなどにゲームを再開する時は、チェックボールで始める。
- オフェンスはアークのトップに位置する。ディフェンスはアークの内側に位置する。
- ディフェンスプレーヤーからオフェンスプレーヤーへボールをトスした時点でプレー開始となる。
- 3×3では、サイドラインやエンドラインからのスローインはない。
【ゲーム開始】
- ゲーム開始時の攻撃権はコイントスで決め、チェックボールでゲームを開始する。
- ジャンプボールシチュエーション時は、この攻撃権を基準にオフェンスチームを決める。
【得点】
- 5人制でいう3ポイントラインのことを、3×3では「アーク」という。
- アーク内の得点は「1点」、アークの外からの得点は「2点」となる。
- アークのラインもアーク内(1点)になる。
- フリースローは「1点」。
【ショットクロック】
- ショットクロックは12秒。
- ボールを保持してから12秒以内にシュートを打たないと、ショットクロックバイオレーションとなる。
【攻守交代】
- 得点を決められたり、ディフェンスリバウンドやスティールをしたら、一度アークの外にボールを運んでからでないと攻めることができない。
- その際、プレーヤーの片足が完全にアークの外に出ていないといけない。
- プレーヤーの片足が完全に出ないでシュートを打つことを「ノット・クリア・ザ・ボール」というバイオレーションになる。
【ファウル】
- 個人ファウルのカウントはない。
- 全てのファウルは「チームファウル」としてカウントされる。
- チームファウルが「7回以上」で相手チームにフリースロー2本、「10回以上」で相手チームにフリースロー2本+攻撃権となる。
【ファウルの基準】
- ファウルの基準は原則5人制と同じ。
【交代とタイムアウト】
- 交代は、チェックボールが行わる前であれば、審判やTOに申し出ないで自由にできる。
- 交代とタイムアウトのタイミングはチェックボールが行わる前。
- タイムアウトは1チーム1回で、1回30秒。チェックボールが行わる前に審判に申し出る必要がある。
【ディレイ・ザ・ゲーム】
- 次の場合は「ディレイ・ザ・ゲーム(DOG、遅延行為)」となる。
- ショットが決まり攻守の切り替えが行われる際、新たにオフェンスになったチームがノーチャージ・セミサークル・エリアから出ていない状態で、新たにディフェンスとなるチームが積極的に防御した場合。
- チェックボールの際、ディフェンスチームが受け取りににくいトスをした場合、または定位置から離れてオフェンスチームに接近しぎた場合。
- ディレイ・ザ・ゲームが起きたらまず「ワーニング(警告)」を与える。そしてその行為が同じチームで2回以上繰り返し行われたときは「テクニカルファウル(TF)」となる。
【コーチ】
- コーチという概念がありません。
- 試合はエントリーしている4人以内の選手のみで行います。
- 観客席からコーチらしき人もしくは観客からの指示があった場合はテクニカルファウルの対象となります。
- まずは警告。2回目以降繰り返せばテクニカルファウルとなります。
主なルールは以上です。
最近は、地域にたくさんのプロチームも増えてきました。
またYouTubeなどの動画配信もたくさんあり、3×3を観戦する機会も増えてきましたので、みなさんぜひ3×3のゲームを積極的に観戦してみてください。
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