コンタクトに対するファウル(ファウル成⽴基準の3原則)

① コンタクトに対するファウルの成⽴基準として、以下の3原則がある。

  1. コンタクトの事実
    コンタクトが起こっているということ

  2. コンタクトの責任
    どちらかのプレーヤーに
    そのコンタクトの責任があるということ

    【コンタクトの責任の判断基準】
    リーガルガーディングポジション、
    シリンダー、etc.

  3. コンタクトの影響
    そのコンタクトが、
    コンタクトを受けた相⼿プレーヤーの
    プレーに影響を及ぼしていること

    【コンタクトの影響の判断基準】
    R(リズム)
    S(スピード)
    B(バランス)
    Q(クイックネス)
    (以下RSBQ)

 

② コンタクトが全てファウルということではなく、コンタクトには

「リーガル」
「マージナル*」
「イリーガル」

があり、審判はファウル成⽴基準の3原則を基に、そのコンタクトを分析した上でファウルを宣するかどうかを判断する。

*マージナルとは
オフェンスあるいはディフェンスが
⾃然な動きをする中で、
その動きのRSBQに
影響をもたらさないコンタクト
であり、ファウルの判定を下すに
⾄らないコンタクトの度合いのこと。

 

 

  1. コンタクトの事実そのものがない時には、ファウルを宣さない。

  2. コンタクトの事実があるものの、どちらかのプレーヤーにそのコンタクトの責任がないとき、そのコンタクトはリーガルと判断しファウルを宣さない。
    (インパクトがあるプレーに対しても、どちらにも責任がないリーガルなプレーの場合、ファウルを宣さない。)

  3. コンタクトの事実があり、どちらかのプレーヤーにそのコンタクトの責任があるものの、コンタクトを受けたプレーヤーのRSBQに影響を及ぼさないとき、そのコンタクトはマージナルと判断しファウルを宣さない。

  4. コンタクトの事実があり、どちらかのプレーヤーにそのコンタクトの責任があり、コンタクトを受けたプレーヤーのRSBQに影響を及ぼしたとき、そのコンタクトはイリーガルと判断しファウルを宣する。

  5. 審判は、イリーガルはファウル、リーガル/マージナルはノーファウルとシンプルかつ、的確に正しい判定を積み重ねることが重要ではあるが、⼀⽅でコンタクトの事実だけを捉え瞬間的にファウルを宣するのではなく、コンタクトの事実を把握(発⾒)してからそのコンタクトがどちらの責任であるか、そしてRSBQにどれだけの影響を及ぼしたかを⼗分に検証(分析)した上で、「リーガル」、「マージナル」、「イリーガル」なのかを判定(決断)する必要がある。

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