テクニカルファウルの考え方
テクニカルファウルは通常のファウルと同じである
- 国内の大会、どのレベルにおいてもテクニカルファウルであるべきケースにおいては適切に、同じように判定をしていきましょう。
- テクニカルファウルは以前に比べて「普通のファウル」という扱いになり、罰則のフリースローも1本とすることで、ゲームに与える影響も軽減されています。
- テクニカルファウルはコーチやプレーヤーを罰することを目的としていません。ゲームを運営するにあたっては、常に協力をしながらすすめていくことが重要です。
テクニカルファウルの4つの要素
- ボールステータス(ボールはどういう状況かを確認してから笛を吹く)
- フィット(その場面に適しているか)
- エフェクティブ(ゲームにおいて目的、効果のあるテクニカルかどうか)
- ディフェンダブル(テクニカルを吹いた理由を説明できること)
ゲームの進行を遅らせる行為
(ディレイオブゲーム・DOG)
- バスケットを通過したボールに故意に触れること
- 笛が鳴ったあとなどで審判にボールを返さないこと
- ボールが素早くスローインされることを妨げること(1度目はバイオレーション、2度目以降もしくはゲームの残り2分ではTF)
リスペクトフォーザゲーム(RFG)の観点
「インテグリティ=テクニカルファウルを吹く」という競技規則ができたわけではありません。
インテグリティとはあくまで、「クリーン・ザ・ゲーム」を目標に、クリーンなゲームを運営していこうという協力を求める働きかけです。
その中で、一般常識的に見てひどい行為があれば、それはゲームに支障をきたすことも含めてテクニカルファウルという選択もある、という考え方を共有していきましょう。
- 審判に向けてのエアパンチ、ボールや会場備品を強く叩いたり蹴ったりする異論表現、暴言や威嚇
- 挑発行為、継続的に異論を表現し続けること 等
ルール
- 1本のフリースロー
- ゲームを止めた時点に戻って再開(挟み込み)
※宣する前に必ず「ボールのステータスの確認」
テクニカルファウルで与えられた1本のフリースローのあとに、どうゲームを再開するかを把握しておくことにつながります。
コーチは…..
- バスケットボールの価値を下げないために、RFGに反する見苦しい振る舞いはなくしましょう。
- 【それはそれ、これはこれ】もし判定が間違っていたと感じても、過度なクレームおよび審判に対する侮辱行為はテクニカルファウルです。
- テクニカルファウルはノーマルファウルと同様にシンプルに判定をするので、コーチのみなさんも感情的にならないように気を付けてください。
審判は…..
- ゲームをスムーズに運営し、ベンチ・選手・TOをコントロールするのは審判の責務です。
- ベンチおよびプレーヤーのコントロールとして、テクニカルファウルの適用についてはノーマルファウルと同様にルールブック、プレーコーリングガイドラインに則り、粛々と判定をしてください。
- インテグリティ案件のTF(コーチのプレーヤーに対する暴力的行為および暴言)は、RFGに反する見苦しい振る舞いのひとつとして、粛々と判定をしてください。
- 見苦しい振る舞いに対するテクニカルファウル(インテグリティ案件含む)については、観客・一般の方々も知っています。そしてJBAが推進する【暴力暴言根絶】については、保護者、一般の方々が非常に関心を持ち、推進に期待をしています。
- 審判員にとっての最大のリスクマネジメントは、ルールブック、プレーコーリングガイドラインに則り判定をすることです。見苦しい振る舞いに対するTFで記載した件について、明らかな状況に対して判定をしないことが、審判員に対しての不信感、批判の対象になります。ただし、審判員は決して感情的になることなく粛々と判定をしてください。
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