クォーターもしくはオーバータイムの終了間際にファウルが宣せられた場合の取り扱い
第8条 競技時間、同点、オーバータイム
第10条 ボールのステータス
第34条 パーソナルファウル
審判はそのファウルが競技時間内に起きたかどうかを判断することがルール化され、ファウルと競技時間の終わりに前後が存在することが前提となります。
したがって、審判が「ファウルは競技時間の終了より先に起きた」と判断した場合、たとえ短い時間でも競技時間が残っている必要があり、試合はゲームクロックに少なくとも0.1秒以上を表示して再開されます。
これに伴い、プレーのインターバルが始まる前にゲームクロックに0.0秒を表示した状態で、誰もリバウンドの位置に着かずにフリースローを行うことはなくなります。
【条文 8-8】
各クォーターやオーバータイムの終了間際にファウルが宣せられた場合、審判は残りの競技時間を決定する。ゲームクロックには最低でも0.1秒が表示される。
【条文 10-4】
次のときボールはデッドにならず、ショットが成功したら得点が認められる
・ショットのボールが空中にある間に:
-審判が笛を鳴らしたとき。
-クォーターやオーバータイム終了のゲームクロックのブザーが鳴ったとき。
-ショットクロックのブザーが鳴ったとき。
・フリースローのボールが空中にあり、フリースローシューター以外の規則の違反(ファウルやバイオレーション)に対して審判が笛を鳴らしたとき。
・シューターがゴールのためにひと続きの動作を始めてから、相手プレーヤー、もしくは相手のチームベンチに座ることを許された人物がファウルを宣せられ、シューターがそのひと続きの動作でショットを完了する場合に、シューターがゴールのためにボールをコントロールしているとき。
審判が笛を鳴らした後で、明らかに新たなショットの動作(アクトオブシューティング)が起こされた場合、この条項は当てはまらず、得点も認められない。
【条文 34-2-2】
シューターがファウルをされたときは、ファウルをされたプレーヤーに以下のとおりフリースローが与えられる :
・そのショットが成功したときは得点が認められ、さらに1本のフリースローが与えられる。
・そのショットがツーポイントゴールエリアからのショットで不成功だったときは、2本のフリースローが与えられる。
・そのショットがスリーポイントゴールエリアからのショットで不成功だったときは、3本のフリースローが与えられる。
(削除)・ファウルが起きたその直後あるいはほとんど同時に、各クォーターや各オーバータイムの競技時間の終了のブザーまたはショットクロックのブザーが鳴った時、ボールがまだショットの動作(アクトオブシューティング)中のプレーヤーの手の中にありその後ショットが成功しても、得点は認められず2本または3本のフリースローが与えられる。(削除)
チームが攻撃するバスケットと、ゲーム開始前のウォーミングアップを行うバスケットに関する変更
第9条 ゲーム、クォーター、オーバータイムの開始と終了
スコアラーズテーブルからコートに向かって左側のバスケットは相手チームのバスケットとなり、自チームは前半そちらのバスケットを攻撃 することになります。またゲーム開始前のウォームアップを自チームのチームベンチ前のハーフコートで行うことになります。
【条文 9-4】
全てのゲームにおいて、プログラム上で最初に記載されているチーム(ホームチーム)は、スコアラーズテーブルからコートに向かって:
・スコアラーズテーブルの左側を自チームのチームベンチとし、
・ゲーム前のウォームアップを自チームのチームベンチの前のハーフコートで行う。
【補足】前半は自チームのチームベンチの前のバスケットを相手チームのバスケットとして攻撃を行う。
しかし、両チームが合意する場合、チームベンチとゲーム前のウォームアップを行うハーフコートを交換することができる。
今までとはゲームを始める前に行うウォーミングアップ、また、前後半攻める方向が逆になります!
ゲーム開始のジャンプボールの後でオルタネイティングポゼッションアローが示す方向に関する変更
第12条 ジャンプボール、 オルタネイティングポゼッション
これまではゲーム開始のジャンプボールの後でオルタネイティングポゼッションアローがどちらのチームを示すかは、いずれかのプレーヤーがコート上で最初にライブのボールをコントロールするまでは確定しないルールでした。
例えばジャンパーに弾かれたボールが誰にもコントロールされないまま直接アウトオブバウンズになったとき、その後のスローインの時点で実際にはボールはスローインを行うプレーヤーによってコントロールされているにも関わらず、ポゼッションアローの向きはその時点では確定しないなど、いくつかのケースでは複雑なルールでした。
今回の変更により、ゲーム開始のジャンプボールの後でのポゼッションアローは、コート上でコントロールがあったかどうかに関わらず、ライブのボールを最初にコントロールしたチームの相手チームの方向を示されることになります。
これにより、先の例ではアウトオブバウンズの 後でスローインを行うプレーヤーにボールが与えられた時点でポゼッションアローの向きが定まることとなり、誤った方向を示してしまうなどのミスを回避することにつながる変更となっています。
【条文 12-6-2】
ジャンプボールのあと、最初のライブのボールのチームコントロールを得られなかったチームが、最初のオルタネイティングポゼッションのスローインの権利を得る。
【補足】最初のライブのボールのチームコントロールは必ずしもコート上である必要はない。
例えば、ゲーム開始のトスアップのボールがチップされ、そのままボールが外に出てしまった場合などで、その後スローインのボールを与えられたチームが最初にボールをコントロールしたことになるため、その相手チームにオルタネイティングポゼッションのスローインの権利が与えられます!!!
第4クォーターや各オーバータイムで、ゲームクロックに2:00あるいはそれ以下が表示されている状態で、スローインを行うプレーヤーの手からボールが離れる前に起きたディフェンスファウルに関する変更
第34条 パーソナルファウル
第37条 アンスポーツマンライクファウル
これまではアンスポーツマンライクファウルが宣せられていましたが、今回の変更によりパーソナルファウルとして扱う事となり、その罰則として1本のフリースローがファウルをされたプレーヤーに与えられ、ゲームはファウルが起きた場所に最も近い位置からファウルをされたチームのスローインで再開されることになります。
これに伴い、アンスポーツマンライクファウルのクライテリア(判定基準項目)は5つから4つに減ることとなります。
今回の変更によって、ファウルを宣せられた接触そのものはスポーツマンらしくない接触ではないにも関わらず、自動的にアンスポーツマンライクファウルを宣することとなっていたこれまでのルールに対して、罰則が緩和されます。
しかし、同じ状況であっても、接触そのものが過度に激しいものなど、他のクライテリアに照らしてアンスポーツマンライクファウルに該当する接触に対しては、これまで通りアンスポーツマンライクファウルが宣されます。
【条文 34-1-2】
スローインファウルとは、第4クォーターや各オーバータイムで、ゲームクロックが2:00あるいはそれ以下を表示していて、アウトオブバウンズからのスローインを行うときに、まだボールが審判あるいはスローインを行うプレーヤーの手にある間に、コート上のディフェンスのプレーヤーが相手プレーヤーに起こすパーソナルファウルである。
【条文 34-2-3】
スローインファウルが宣せられた場合:
・ファウルをしたチームがすでにチームファウルのペナルティシチュエーションかどうかにかかわらず、ファウルをされたプレーヤーはフリースローを1本のみ与えられる。
ゲームはファウルが起きた場所に最も近いアウトオブバウンズからファウルをされたチームのスローインで再開される。
【条文 37-1-1】(削除)
第4タォーター、各オーバータイムで、ゲームクロック 2:00 あるいはそれ以下を表示しているときに、ボールをアウトオブバウンズからスロインをするときに、まだボールが審判あるいはスロインをするプレーヤーの手にあるときに、コート上のディフェンスのプレーヤーが相手に起こしたファウル。(削除)
-この変更によって従来のUF (C5) がなくなります!!!
-従来のUF(C5)は「スローインファウル」と改名され、ファウルをされたプレーヤーにフリースローが1本と、そのチームにボールポゼッションが与えられます!!!
チームファウルは適用しない
アンスポーツマンライクファウルのクライテリア(判定基準項目)の1つである「クリアパスプレーヤー」に関する変更
第37条 アンスポーツマンライクファウル
相手チームのバスケットに向かって進行しているプレーヤーに向かってパスされたボールが空中にある状況において、ファウルがなければ そのボールを本来コントロールできた状況など、実際はアンスポーツマンライクファウルに該当すると判断できるものを条件として追加することになり、その判定がゲームの中でより受け入れられやすいように変更されます。
【条文 37-1-1】
アンスポーツマンライクファウルは、プレーヤーによる体の触れ合いを伴うファウルであり、以下の要素をもとに審判が判断する :
~中略~
・以下のいずれかの状況で、相手チームのバスケットに向かって進行しているプレーヤーとそのバスケットとの間に、進行しているプレーヤーの相手プレーヤーが全くいない状況で、進行しているプレーヤーの後ろあるいは横から起こす不当な触れ合い。これはオフェンスのプレーヤーがショットの動作(アクトオブシューティング)に入るまで適用される。
-進行しているプレーヤーがボールをコントロールしている状況、もしくは
-進行しているプレーヤーがボールをコントロールしようとしている状況、もしくは
-進行しているプレーヤーへのパスのボールが放たれている状況。
【補足】バスされ空中にあるボールは、ファウルがなければ、進行しているプレーヤーによってコントロールされることが想定できる場合
例えばバックコートから先頭を走るチームメイトにロングパスがあり、そのボールが空中にある間、本来ボールを問題なくキャッチして確実にスコアするはず(クリアバス)のプレーヤーにファウルのコンタクトが起こされたとき、そのコンタクトがUF(C4)の要件を満たしていれば、アンスポーツマンライクファウルとなります!!!
番刊のシグナル
a) イリーガルシリンダーのシグナル
- 手のひらを開いた状態で両腕を垂直に下げて上げる
- 止まっているプレーヤーに対して相手のシリンダーを侵害して押したりするケース
b) ゴールデンディング/インタフェアレンスのシグナル
- 伸ばした人差し指を円を作ったもう一方の手の上で回転させる
- ゴールテンディング・インタフェアレンスをコールした際に行うシグナル
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